「偏見・差別」の結末(5月22日授業報告)

( English follows below )

前回の記事、1500人を超す方々が読んでくださりました。ありがとうございます!
記事だけでなく写真もすごくいい!と言ってくれる方もいます。写真撮影の上手いゼミ生がいるのです。今日も、授業前に撮影しました。
上はフォーマルバージョン、下はゼミ生誕生日バーションです。航平さん、お誕生日おめでとう!
フォーマルバージョンの集合写真

こうへいさんの誕生日バージョン

今日の授業
1.偏見、差別
人間が他人に偏見をもち、差別するようになるプロセスを学びました。偏見など他人事だと思っていました。しかし、気を付けていないと私たち自身も、よく意識しないまま偏見を持ち、差別してしまう可能性があるということを学びました。さらに、差別の恐ろしい結末の例を見て怖くなりました。

2.英語ディベート
 「沈黙は金なり」について、肯定派と否定派に別れて英語でディベートを行いました。激しい議論となりましたが、それはゼミ生の英語力上がっている証です。

英語を使って、ディベート式で、行われた授業


   It was Kohei's (one of the seminar members) birthday today. Happy birthday to Kohei!
   Let us summarize the today’s class.

1. Prejudice and discrimination
   We learned about the process of having stereotyped images or prejudices toward other people. Before the class, we had rarely thought about having prejudices and discriminations against others. We had thought it was somebody else’s problem. However, today’s class has made us realize this can happen to any of us. We watched a video clip which described the critical case of discriminations during the Second World War. It was so cruel that some of the seminar members even looked away from the screen. Through the video clip, we learned how horrible discriminations could be.

2, Debate in English
   Do you think that “Silence is golden?"  It was the question of the debate. We debated on the topic enthusiastically. Through the activity, we were able to feel that our English skills have been improving.


(English translation by Misuzu Ogino)

🌏TKU ENGLISH FAIR 2018 開催🌏

TKU ENGLISH FAIR 2018

今年もTKU English Fair を開催することとなりました。

東京経済大学は119年前に開学以来語学が重視されていて、特に英語については全国のどの大学にも負けないほど充実した素晴らしい環境が整備されています!!
ということを関ゼミに入って知ることできました。

東経大生は、本人さえ頑張る気があれば、間違いなく英語力を伸ばすことができる仕組みができています!英語を頑張りたい人たちにとっては超ラッキーな大学だと思います。

このイベントに参加すれば、東経大でどうやって英語力を伸ばせばいいのかが一発で分かります。関ゼミ外生、学外生ゲストも参加するパネルディスカッションも見ものです!

計画段階からゼミ生独自に計画を進め、関先生でさえも何が起こるかわからずどきどきしているそうです。関先生も驚く展開を私たちは密かに計画しています。

英語に興味がある人はもちろんのこと、これから英語の勉強を始めたい人、東経大での英語学習法について知りたい人、他の学生たちの英語学習に触れたい人、みんなに参加してほしいです。東経大の皆さん、ぜひご参加ください!

(文責 海野真由、荻野美鈴)

プロの翻訳通訳家、ツァイ睦実さん(ゼミ先輩)の講演会

 今日は2018年度関ゼミ初のイベントでした!プロの翻訳通訳家として活躍しているツァイ睦実さんの講演会。ツァイさんは関ゼミの大先輩です!演題は「海外に興味があるけどどうすればいいか分からない人のための自己実現法~ただのKポップファンがプロの翻訳家になるまで~ 」。タイトルだけでとても興味をそそられ、ゼミ生一同、当日を楽しみにしていました。

ゼミのOGのツァイ睦実さん

  ご講演では、まず、小学生時代からこれまでの変遷をお話しされました。小学校時代には漫画雑誌の愛読家だったそうです。中学でも美術部に所属してらっしゃいました。また、この頃から語学学習にも興味があり、英語が得意科目だったそうです。
 
 東経大に入学し、大学の1年生では男子ラクロス部のマネージャーとして、活躍なさいました。第2外国語ではドイツ語を履修し、語学の幅をさらに広げたそうです。それから2年になり、関ゼミに所属、3、4年では韓国語の授業を熱心に履修しましたが、ほかの授業は乗り気にならなかったそうです。そうこうしている内に本学を休学することになったわけですが、休学中も語学を中心に勉強は真剣に続け、ノートが真っ黒になるほどだったそうです。その後、他大学に編入し韓国語を専攻。さらには、KGSPという、韓国政府による全額給付奨学金制度を利用して韓国に渡り、本格的に通翻訳家への道を歩き始めました。

 しかし、韓国の啓明大学院へ入学した当初は、方言や教授への接し方、慣れない生活スタイルに相当苦労なさったそうです。中でも大学の教授と会う時には、礼儀正しくまるで教授が神様のように接しなければいけないというエピソードはとても印象的でした。

 講演の最後に、これまでの経験から学んだことを7個挙げてくださりました。どれも思わず頷くものばかりでしたが、中でも胸に突き刺さったのは「チャンスは準備が整っている人に訪れる」です。チャンスはそこら辺にたくさん落ちているのに、自分で気づかないうちに逃しているという事をおっしゃっていました。このような言葉1つ1つはゼミ生の学習意欲を奮い立たせ、今後の人生の教訓となったのではな
いでしょうか。
トリックさんも講演してくれました

 今回、ご主人のトリックさん(ロシア人)もご同行くださり、さらに英語でプレゼンテーションまでして頂きました。限られた時間の中で異文化理解について非常にためになるお話でした。

(文責 尾崎万葉)



いつもお世話になっているcafe6で懇親会

OKバジ(ネパール支援家)講演会を開催します!


6月26日(火)ネパール支援家でAAEE,アジア教育交流研究機構理事の垣見一雅氏(現地での呼び名OKバジ)をお迎えして、講演会を開催します。
(東京経済大学関昭典ゼミナール主催。AAEEアジア教育交流研究機構共催) 
                              
 
 前半は、Mero Sathi Project(メロ・サティ・プロジェクト)の2017年の活動報告を行い、それについてOKバジからご助言をいただきます。後半はOKバジご自身に、24年間にわたる支援活動を熱く語っていただきます。会場は東京経済大学。最寄駅はJR中央線国分寺駅。ぜひお越しください。


Mero Sathi Project - Charity Lecture by OK. Baji(Mr. Kazumasa Kakimi)
(16:30-18:30, June 26 @Tokyo Keizai University)
 On June 26, Mr. Kazumasa Kakimi (OK Baji in Nepal), a well-known patron of Nepal and a board member of AAEE, Asian Educational Exchange & Exchange, will be invited to Tokyo Keizai University, Japan. The first session will be the report of Mero Sathi Project in 2017 by Asaka Ose (AAEE student staff) and Mr. Kakimi will give us feedback and advice. The second part of the talk would be exclusively based on OK Baji's 24 years of experiences in Nepal.
Please take the train to Kokubunji station and stop by Tokyo Keizai University for this eye-opening speech.


異文化コミュニケーション基礎編3「多様な価値観」

( English follows below )

 今年度の関ゼミが始まって1ヵ月が経ちますが、徐々に緊張もほぐれ、和やかな雰囲気でしかし切磋琢磨しながら学習に励んでいます。


本日の授業「様々な価値観」というタイトルで世の中には多様な価値観が存在するということを多くの例を参考にして学びました。著名な文化学者であるニューメキシコ大学のコンドン教授は価値観を、「良い」と教えられたこと、いかに行動すべきか、奨励されている物事、正しい選択、認められている事、このつについての基準だと定義しているようです。この定義を授業で習った例を交えて紹介しましょう。


授業後にみんなで椅子の足をあげて写真撮影!!!あなたはこの写真を見てどう思いますか??


子供の時に嘘をつくなと言われたことはありますか?小さいことは誰しも素直に物事を言ってしまうものです。しかし、大人になるにつれ、思ったことを口に出さないことが増えると思います。これは、他者の価値観に配慮した行動をするようになるからです。

 また、この学者は子供が椅子の前足を挙げて座っている事への注意の仕方について、アメリカと日本の教師の怒り方の差にも注目しました。この学者が関わったアメリカの教師は不安定な座り方が危ないということの着目したのに対して日本の教師は行儀の悪さに着目する人が多かったとのことです。


 これらの例は、人の言動はその人や集団の価値観に影響を受けていること、そして他者の価値観を尊重するようになると言動も変化してくることを示しているそうです。他にも、価値観生まれた時から形成が始まる心の奥底にあるものであり、大人になってから変更するのは極めて困難なものだということも理解できました。

 授業後には、授業で取り上げた「子供が椅子の、前足を上げる。」の話にちなんで、椅子の足を上げている上の写真をゼミ生全員で撮ってみました。皆さんはこの写真を見てどう思いますか?
授業中の学習は真剣に教え合い取り組むゼミ生。

なお、今回の授業では神田外国語大学で開催されたコンドン教授の講演会報告書を教材として学びました。
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/labo/gci_top/common/pdf/gci_vol2/gci_054-060.pdf

 One month has passed since we have started studying together for the 2018 Seki Seminar. Today’s lecture was about “various values.” We learned that there are different value systems in the world. One of the cultural studies specialists claims that senses of value are developed based on what you have learned from your families or caretakers when you were very young. Those values include what is good and what is bad or rude, and what you are supposed to do in certain situations.
 When you are a child, you tend to voice your thought honestly without taking the feeling of others into consideration. However, as you grow up, you gradually became hesitant to express your feelings honestly because you are disciplined to care about what others think when you show your feelings honestly.

 According to the specialist, American and Japanese kindergarten teachers felt differently when they see their students sitting on a chair, raising the front leg of the chair up. American teachers pay attention to the dangerous sitting arrangement and think it is dangerous. On the other hand, Japanese teachers tend to pay attention to their rude manners.  This episode clearly shows that the human mind is strongly influenced by his/her culture.
 What do you feel when you see the photo below? Do you think it’s dangerous, or do you think it’s rude?
(English translation by Mayu Unno)
 
授業中、時には笑顔もこぼれます!!

突撃取材!AAEE10周年記念イベント(5月12日@JICA地球ひろば 外務省後援)



 先週末は、関先生が代表理事をされているAAEE, アジア教育交流研究機構主催のイベントにゼミ生全員で参加しました。関ゼミは以前からAAEEとコラボして様々な活動に取り組んでおり、そのおかげで都内に留まらず全国各地の大学生と友達になれるというメリットがあります。

 今回のイベントのテーマは「学生の、学生による学生のための国際交流プラグラム」。AAEEが学生主体であることがよくわかるテーマだと思いました。イベント全体を通して、AAEEのメンバーが超アクティブであること、過去の参加者がたくさん来場していたことがとても印象的でした。驚きなのは外務省やJICA地球ひろばの後援イベントであるということ。



満席の場内

 このイベントでは2月のネパールプログラムの報告やAAEE学生メンバー&関先生による発表に続き、4名の学生がご自身の体験を発表してくださいました。私は特にその4人の発表が印象に残りました。


「国際協力」について発表してくださった、上智大学総合グローバル学部の山森美保さんの発表内容。AAEEのベトナムプログラムに参加後、さらに国際協力について考えるためにアフリカのマラウィで活動をしてきました。「自分の興味があるところに自分が行ってみて、自分の体で感じることが大切」と力説するパワーに圧倒されました。
山森美保さん(ベトナムプログラム参加)

  「異文化交流」について発表してくださった、上智大学総合グローバル学部、中里咲季さんAAEEのベトナムプログラムに参加した後、内閣府主催の「東南アジア青年の船」に参加しアジア中の人々と交流を深めたとのこと。異文化交流を繰り返すにつれ、世界で起こることが「他人事ではなく、自分のことではないか」と、思うようになりました。仲良くなれたからこそ、もっと深い部分を感じられるようになったそうです。




中里咲季さん(ベトナムプログラム参加)

 「教育」について発表してくださった、上智大学総合人間科学部教育学部、笹川千晶さん。同じ大学の先輩との交流がきっかけで参加したAAEEのネパールプログラム。その後はフィリピンに留学し、教育問題を見つめてきたそうです。何よりも圧倒的な教育格差を目の前に無力感さえ感じつつも、しかし、「一人でも多くの、教育の受けられない子供たちに教育を受けられる環境を作りたい」と静かに語る笹川さんの内に秘めたパワーがものすごくよく伝わってきました。

笹川千晶さん(ネパールプログラム参加)


「言語」について発表してくださった、東京経済大学関ゼミOBで社会人1年生の北野宏晃さん。この発表のために、わざわざ福島から駆けつけてくれました。
北野さんは在学中にAAEEのプログラムに3度参加しました。その経験から「英語は大事である」「しかしそれよりも大事なことは伝えたい、知りたいという気持ち」だと力説しました。言葉の通じない現地の人々と交流する際も、この気持ちが強ければ自然に相手に心で体当たりするようになると、例を交えて話してくださりました。
北野宏晃さん(ベトナム、ネパールプログラム参加)

 本記事のまとめとして、とにかく強烈な刺激を受けました。ほぼ満席の会場。発表する学生もそれに聞き入る参加者も真剣でした。週末にわざわざJICA地球ひろばまで足を運んで学ぶ姿勢からしてすごい!さらに、関先生の大学外での活動を知るよい機会にもなりました。


(文責 秋山莉奈)




発表者事前準備

関昭典先生(AAEE代表理事、東京経済大学教授)


宮尾直哉さん(2月ネパールプログラムの報告、東京理科大学3年)

望月千里さん(AAEE学生アシスタントリーダー、筑波大学3年)

吉川夕葉さん(AAEE学生アシスタント元リーダー、上智大学4年)
挾土沙詠さん(AAEE学生アシスタント、上智大学2年、演出担当)
大瀬朝楓さん(AAEE学生アシスタント、上智大学2年、司会担当)


課題別討論の様子
受付スタッフ

異文化コミュニケーション基礎編2「心に根差す価値観」

( English follows below )

 今日の授業内容は「心に根差す価値観」というテーマでした。

   ホフステードという学者は価値観を「メンタル・プログラミング」と呼ぶそうです。人それぞれに異なる思考や行動パターンを、コンピュータのプログラムが組み込まれる様子にたとえているのです。

ヒトの心の中に根差す価値観を図式化したもの
メンタル・プログラミングはその人の生まれ育ってきた環境に左右されています。つまり、生きてきた環境が違えば人は性格も行動も異なるということです。今日の授業ではこのトピックについて活発に議論し深く学びました。

自分以外の他者と関わる際にその人の価値観を尊重することが重要であることは、授業を通じてよく理解できました。ただし、それを実践に移すことは容易いことではありません。況してや、行ったこともない国の人々の価値観を尊重して行動すること、果てしなく難しいことであると感じました。

 関先生は、実際にその地の人々と時間を共にできなくても、その地の事情や人々の暮らしに関する文献を読み込むことで、人の心はある程度は想像できるようになると仰っていました。言われてみれば確かにそうだと納得しました。読むぞ!

これからベトナム研修に行く私たちにとって、ベトナムの人々と互いの価値観を認め合うことはとても重要です。そのためにも、日本にいる内からベトナムや東南アジア、さらには私たち自身の文化についてしっかりと調べなければならないと強く思いました。(本日の授業には、去年のゼミ生の、ベトナム出身のリンさんも来てくれたことで、授業内容がより説得力を増しました。)

 ベトナム研修に向けてまた一歩前進することができた気分です。

去年のゼミ生で、ベトナム人のリンさんがゼミに参加してくれました。ゼミ終了後にみんなで写真撮影。


(文責:秋山 莉奈)

先輩後輩、完成なく活発に議論をするゼミ生
  Fourth day’s contents of the lecture were “Sense of value rooted in mind.”
This week we learned about a ‘sense of value’ which exists deep in mind. A famous scholar, Hofstede, named it ‘Mental Programming’ linking it to PC.
ゼミの授業雰囲気はいつも真剣です。

  Mental Programming is influenced by the environments where we are born and grow up. In other words, if we grow up in different contexts, our characters and thinking patterns will differ according to the environments. We discussed this topic intensely in the class.
  Through Prof. Seki’s lecture and discussion, we all realized that it is important to respect other people’s sense of values when we interact with them. However, in reality, it is very difficult to understand the senses of the value of the people who we do not know well. He suggested that you can develop the skill not only by experience but also by reading books and gaining knowledge in a wide range of areas.

 (English translation:Misuzu  Ogino)