異文化コミュニケーション基礎編2「心に根差す価値観」

( English follows below )

 今日の授業内容は「心に根差す価値観」というテーマでした。

   ホフステードという学者は価値観を「メンタル・プログラミング」と呼ぶそうです。人それぞれに異なる思考や行動パターンを、コンピュータのプログラムが組み込まれる様子にたとえているのです。

ヒトの心の中に根差す価値観を図式化したもの
メンタル・プログラミングはその人の生まれ育ってきた環境に左右されています。つまり、生きてきた環境が違えば人は性格も行動も異なるということです。今日の授業ではこのトピックについて活発に議論し深く学びました。

自分以外の他者と関わる際にその人の価値観を尊重することが重要であることは、授業を通じてよく理解できました。ただし、それを実践に移すことは容易いことではありません。況してや、行ったこともない国の人々の価値観を尊重して行動すること、果てしなく難しいことであると感じました。

 関先生は、実際にその地の人々と時間を共にできなくても、その地の事情や人々の暮らしに関する文献を読み込むことで、人の心はある程度は想像できるようになると仰っていました。言われてみれば確かにそうだと納得しました。読むぞ!

これからベトナム研修に行く私たちにとって、ベトナムの人々と互いの価値観を認め合うことはとても重要です。そのためにも、日本にいる内からベトナムや東南アジア、さらには私たち自身の文化についてしっかりと調べなければならないと強く思いました。(本日の授業には、去年のゼミ生の、ベトナム出身のリンさんも来てくれたことで、授業内容がより説得力を増しました。)

 ベトナム研修に向けてまた一歩前進することができた気分です。

去年のゼミ生で、ベトナム人のリンさんがゼミに参加してくれました。ゼミ終了後にみんなで写真撮影。


(文責:秋山 莉奈)

先輩後輩、完成なく活発に議論をするゼミ生
  Fourth day’s contents of the lecture were “Sense of value rooted in mind.”
This week we learned about a ‘sense of value’ which exists deep in mind. A famous scholar, Hofstede, named it ‘Mental Programming’ linking it to PC.
ゼミの授業雰囲気はいつも真剣です。

  Mental Programming is influenced by the environments where we are born and grow up. In other words, if we grow up in different contexts, our characters and thinking patterns will differ according to the environments. We discussed this topic intensely in the class.
  Through Prof. Seki’s lecture and discussion, we all realized that it is important to respect other people’s sense of values when we interact with them. However, in reality, it is very difficult to understand the senses of the value of the people who we do not know well. He suggested that you can develop the skill not only by experience but also by reading books and gaining knowledge in a wide range of areas.

 (English translation:Misuzu  Ogino)





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