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6月, 2018の投稿を表示しています

海外ゼミ研修(ベトナム)報告書 吉田然太(経済学部3年)

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 加来翔人・藤村風音・グエン・ホアン・ロンによる先行研究「国籍が異なる未知の若者同士が親密になる条件についての研究」では、異なる文化的背景をもつ若者がいかにして親密さを獲得していくかが論じられている。研究では、留学生と日本学生との交流において文化的・言語的な壁が存在し、それが深い関係構築の妨げとなることが指摘されていた。そのうえで、短期間で親密さを高める条件として「協力」「行動の共有」「共食」という三点が提示されている。さらに、共通の目標を持ち、その達成に向けて共に取り組むことが、異文化間の距離を急速に縮める効果をもつことも示されていた。本報告では、この先行研究の知見を踏まえながら、2025年9月3日から15日にかけて実施されたベトナム研修における経験を整理し、期間中記録していたメモを参考に実際にどのように関係性が形成されていったのかを振り返る。  研修の初日には、トーダモット大学にて現地学生との顔合わせが行われた。当初は形式的な開会式が予定されていたが、実際にはセレモニー色は薄く、自己紹介を行った後、バインミーやフォーを共に食べるアイスブレイクの時間が設けられた。研究で示された「共食」が親密化の契機になるという指摘の通り、この場面では、食事をともにすることで自然に会話が生まれ、互いの緊張が和らいでいった。料理を囲みながら話題を共有することで、初対面同士でも関係の端緒が開かれていくことを実感した。  その後の文化体験では、バンブーダンスやプレートへの絵付けが行われた。こうした活動は単なる娯楽的要素にとどまらず、慣れない作業において自然に協力や助け合いが生じる点に意義があった。特にバンブーダンスでは、失敗して笑い合うことが一種の連帯感を生み出し、絵付けの場面でも互いにアイデアを出し合うことで共同性が育まれた。ここでは「協力」と「行動の共有」という要素が重なり合い、親密さの形成に寄与していたと考えられる。  一方で、Hung Vuong High Schoolでの交流では、思わぬ困難に直面することになった。情報の伝達不足や誤解により、当初計画されていた活動を十分に実施できず、現地学生や日本学生の一部は強い落胆を覚えた。この経験は一見すると交流を妨げる要因のようにも見える。しかし、実際には同じ挫折や失敗を共有することが、結果的に学生同士の結びつきを強める契機となった...

ネパールについての学び―OKバジ講演会の予習ー(6月19日授業報告)Learning about Nepal

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( English follows below ) 笑点形式で始まった、OKバジの予習!     今日のゼミ活動はなんと、先生の研究室で行われました。入室してすぐに、椅子に座らせられて、何か始まるのやらとわくわくしていると、突然、日本テレビの「笑点」の出だしの音楽が流れ始め、ゼミ生 3 人と関先生が登場しました。この 3 人のゼミ生は昨年のネパールゼミ研修に参加した人たちです。  来週に開催するネパール支援家 OK バジの講演会の予習を「笑点」形式で楽しく進めるというのが企画者の発想でした。ゼミ生の質問に先生を含めた 4 名が答え、よい答えには座布団一枚を、変な答えの場合は座布団が取られます。 笑いの絶えない授業でしたが、内容は極めて真面目。心の豊かさとはなにか、幸せとはなにか、貧困とは何か、ネパールからの帰国後にどのような心境変化があったのか。 OK バジさんは何を思いながら長年ネパールで活動しているのか、などなど。来週の OK バジさんの講演会がますます楽しみになりました。                                                                                                                          (文責:秋山 莉奈) 面白い企画で笑うゼミ生 一番笑っていたのは先生かもしれない?? 楽しい授業でも真剣にメモをとる    ...

関ゼミ主催の「TKU English Fair2018」開催 大盛況!

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 6 月 12 日(火)に、関ゼミ主催の「 TKU English Fair2018 」を開催しました。平日の夕方であったにも関わらず、70名もの皆様に参加していただき大盛況でした。以下に簡潔に内容や感想を記します。 1.東経大の中でできる各英語学習法についてのショートスピーチ    各自制限時間3で、東経大でできる英語学習法を紹介しました。体験談を交えながら分かりやすく、聞く人がイメージの湧きやすいように話すことを心掛けました。 コトパティオの意義を熱弁する関ゼミ生、石垣航平 2.関ゼミの紹介   副ゼミ長の海野 真由さんが私たちの所属する関ゼミについて紹介しました。紹介の中では、授業の授業内で観た動画を参考に異文化コミュニケーションに関する劇をゼミ生 2 名が演じました。 English Fairのプロジェクトリーダーを務める関ゼミ生、海野真由が関ゼミの魅力を力説 3.ゼミ外生も交えた英語学習法についてのパネルディスカッション コミュニケーション学部 2 年生の荻野 美鈴さんと、コミュニケーション学部 3 年生の佐々木 優至さん、そして上智大学 4 年生の Yoshiki さんをお招きして、議論していただきました。 場内の熱気にパネラーの発言にも熱が入る ◇ English Fair2018 を行っての感想   東経大の手厚い英語学習支援体制を実感する  本イベントでは、東経大だからこそ取り組める英語学習法や手厚い支援体制の情報をお届けできたのではないかと思います。私自身が知らないものも多くあり、とても勉強になりました。 明確な目的や目標が英語学習を後押しする  また English Fair のメインプログラムのパネルディスカッションでは、「英語学習を始めたきっかけはなんですか?」という問いに対し、パネラー 3 人が全く異なる意見を言たのが興味深かったです。しかし、 3 人には共通点がありました。明確な目的や目標を持っているということです。目的や目標を具体的に定めることで、人はそれを達成するための意識が強くなります。そして、そのためには自分にはどのような行動が必要か、も明...

異文化コミュニケーションの際に役立つ文化差の知識 (Three aspects of cultural differences) (6月5日授業報告)

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( English follows below )                                             恒例の毎週集合写真。今日は東経大自慢の進一層ホールにて  今回の授業では、Hofstedeという有名な文化学者の理論に基づき、文化の違いについて3つの側面から学びました。 1.個人主義と集団主義 国ごとの文化差について考えました。 個人主義とは、個人がどこに優先順位を置くかに基づいており個人の発展や成長を大事にします。一方、集団主義では、個々の発展や成長などが集団によって大きく影響を受けます。そしてそこには「出る杭は打たれる」と言うように、集団の調和を重視する傾向にあります。アジアには、この考え方を持つ傾向を持つ国々が多くあり、日本もその一国です。 2. 権力格差 権力を持たない人が権力を持つ人との不平等をどの程度受け入れるかは、文化によって異なるそうです。権力格差の大きい文化(不平等を受け入れる文化)では、地位の高い人に素直に従う傾向があります。権力格差の小さい文化では、権力者についても積極的に議論します。アジアの国々の多くは、 権力の格差が大きいといわれています。 3.ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化 ハイコンテクスト文化とは、場面や文脈に強く依存する文化のことです。言葉以外の部分をよく理解しないとうまく対応できません。一方ローコンテクスト文化では、言葉(verbal communication)に強く依存する文化です。言葉で明確に述べないと相手に自分の意図は上手く伝わりません。日本はハイコンテクスト文化に属します。 その人が所属する文化を理解することによって、コミュニケーションの取り方が少しずつ変えていく必要があることがよく理解できました。 (文責:加藤 裕貴) 1. Individualistic vs Collectivistic    Individualistic culture is bas...

偏見とステレオタイプが生じる原因と軽減策(5月29日授業報告)

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( English follows below ) 今回の授業では偏見やステレオタイプが生じてしまう要因やそれらを軽減する方策について学びました。 ゼミ生同士で、教え合い高め合う 偏見などが生まれる理由の一つに人間の「弱い自我」があります。  自分が所属する集団では、自分の自我を守るために服従するものの、その一方で他者、特に弱い立場の人には敵意を持ち攻撃に繋がってしまうのだそうです。また、一度ステレオタイプが形成されるとそれだけが記憶に残りやすくなってしまい、他者がよくない行動をとるとそれが実際よりも頻繁に起こっていると誤って認識してしまうのだそうです。  有力な軽減策としては、異文化の他者や集団と、同等の立場において友好的かつ協力的な方法で交流を継続的に行うことが挙げられます。 また、「エンパシー効果」つまり他者の立場に立って物事を捉え、その人の気持ちや考えに寄り添うように努めることでも偏見が軽減されるようです。 (文責:吉野 歩)  This time, we learned about why we tend to have prejudices and stereotypes of other people and cultures, and we discussed strategies for reducing them. In society, we have to follow the rules and norms of the groups that we belong to, regardless of how we feel about them. On the other hand, we sometimes attack or show hostility toward people who belong to different groups, especially those who are in weaker positions. It is just because we want to protect our egos. Weak egos are thought to be one of the reasons we have prejudices and stereotypes.  ...