2021年6月25日 SDGs&多文化共生スペシャル講演会シリーズ第3回 原琴乃氏によるご講演 開催
6月25日(金)19:00~21:00に、原琴乃氏(外務省所属・絵本作家)を講師、生田研一氏(元 文部科学省所属)をファシリテーターとしてお招きし、「SDGs&多文化共生スペシャル第3回講演会」を開催しました。
何と前回に引き続き東京経済大学の学長・岡本英男先生が最初から最後までお付き合いくださいました。さらには、ゼミ外、学外の多くの皆様がご参加くださりました。
講師にお招きした原さんは外務省職員としてイギリスに居住して欧州外交を担い、直近では6月に開催されたG7サミットにおいて中心的な役割を果たされました。一方で9歳から絵本作家としても活動し、SDGsや教育・保健に関する研究・出版にも携わっています。
今回は当ゼミ主催「SDGs & 多文化共生」の3回目の企画であったことから、前回の山田先生のご講演からもう一歩足を踏み入れてより実務的な内容を取り扱った講演となりました。日本の企業などにSDGsを普及させた具体的手法や、企業の方々との生々しいやりとりなど、滅多にお聞きできないお話しばかりでした。また、SDGsが採択された後の政府や企業の動向について、多文化共生の観点の踏まえてイギリスの事例との比較しながら多角的にお話しいただきました。
中でも、「政府と自治体、国民や企業との間ではSDGsの認知度の差があった」というご指摘がとても印象的でした。政府関係者は認知が早く、自治体は遅かったそうです。また企業は認知の仕方そのものが異なり国民への認知はいまだ広く為されていないようです。
例えば、政府の掲げた「SDGsアクションプラン」の存在を発足当時から認知していた国民はとても少ないということです。SDGsはより多くの人が自分事として考えなければいけない社会課題であるのに対して、国民への認知度が低いことに強い危機感を抱くとともに、その重要性を感じました。
また質疑応答の時間では、ゼミ生、学内外の学生、さらには学長先生からも「企業が行うSDGsウォッシュ」についてや、「日本とイギリスでのSDGsへの取り組み方の類似点」等、積極的な質問が為されましたが、お二人は全ての質問に対して真剣にお答えくださりました。
原先生が最後に仰っていた、「一生フロントランナーで有り続ける」という姿勢がとても印象的でした。
学長先生も強く共感していましたが、ゼミ生も大学を卒業した後でも学び続ける姿勢を忘れないようにしたいと感じました。
改めて、講師の原先生、ファシリテーターの生田さん、ご参加いただいた皆さま、イベントに関わって下さった全ての方々に深く御礼申し上げます。
次回ブログもお楽しみに!
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