2021年5月28日 第2回「グローバル&グローカル社会における課題解決能力~持続可能な開発目標を視座として~」を開催しました
2021年5月28日(金)19:00~21:00に山田基靖氏を講師、生田研一氏をファシリテーターとして、第2回「グローバル&グローカル社会における課題解決能力~持続可能な開発目標を視座として~」を開催しました。
オンラインの開催で学内外から60名もの方々にご参加いただきました。また、東京経済大学の岡本英男学長もご出席くださりました。
山田先生は、事前に「SDGsの”本質”を理解する」時間にしたいと仰っていました。
おそらく関ゼミのメンバーは一般的な大学生よりはSDGsや社会問題に対する関心は高い方だと思いますが、SDGsが採択された背景や意義など初めて知ることも多く、非常に有意義な時間でした。
SDGsの本質的な部分や山田先生、ファシリテーターの生田さん(元文部科学省)の経験などを絡めながら、興味深いお話をしていただき、ゼミ生は皆、メモを取りながら真剣にお話を聞いていました。
今や SDGsは共通言語化していて、意識していなくても毎日のようにSDGsというワードを見聞きします。しかし、17のゴールの中身を知っているだけではまだ不十分なのです。SDGsがなぜ、どのようなプロセスを経て採択されたのか、国連を舞台としたせめぎあいやその背景にある事情を詳しく知ることにより、その重大さに気づかされました。
SDGsについて関心があるという方々の中に、SDGsの原文である「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」を読んでいる方はどれくらいいるのでしょうか。この原文を読んでいなければSDGsの本質を理解することは不可能であり、SDGsを取り組む際の必読書であると仰っていました。私たちも同感です。
「SDGsゴール〇番に取り組んでいます!!」こんな文句を企業の広告やお店の前のポスターなどで見聞きしませんか?社会の流れにあったとてもいい文句ですよね!?
しかし、SDGsの一つのゴールを選んで取り組むという姿勢は、SDGsへの認識不足を露呈してしまいます。特定の問題の解消に向けて取り組むという行為は、SDGs以前から既に世界中でなされており、SDGsも理念とは異なるのです。SDGsにおいては全てのゴールに包摂的に取り組まなければならないのです。すべての人が全てのゴールに対して何らかの取り組みができるはずである、ということに改めて気づかせてもらいました。
そして山田先生と生田さんによる対談に続く質疑応答では、ゼミ生からはSDGsの本来の目的と社会が向かう方向のギャップに対してどのように感じるか、全てのゴールに統合的に取り組むべきであるのになぜ持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は各ゴールごとの達成度を示すのか、など積極的に質問が為されました。最後には岡本英男学長からも「成長と資本主義は両立し得るのか」とご質問くださりました。すべての質問にお二人は真剣に答えてくださりました。
生田さんが仰っていた、SDGsについて考えるということは自分が望む社会を考えるきっかけでもあるというのが印象的でした。前のことから自分事として捉えるところから始めたいと思いました。SDGsの本質をより理解して全てのゴールを当たり前に取り組めるようになるためにさらに学びを深め、発信していきたいと思います。
講師の山田先生、ファシリテーターの生田さん、ご参加いただいた皆様、イベントにかかわってくださったすべての方々、改めて感謝いたします。
次回のブログもお楽しみに!!
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