ネパール研修 5日目 OKバジさんと朝食&ネパール人学生と日本人学生によるフードエクスチェンジ

 OKバジさん(垣見一雅氏、ネパール支援家)との朝食勉強会)→タンセンからマイダン村に向けてジープで出発)→ネパール人学生と日本人学生によるフードエクスチェンジ→ホームステイ)
 
 5日目の今日は、朝8時からOKバジさん(垣見一雅さん)との朝食会という何とも贅沢な活動で幕を開けました。
関先生が代表理事であるAAEEアジア教育交流研究機構のメンバーでもある垣見さん。ネパールの辺境の地に25年間も住み、村から村へと移動しながら多くのの村を救っている方です。ネパール元国王賞、ヘルシーソサイアティ賞、吉川英治文化賞など数々の賞を受賞し、テレビにも多数出演していると聞いていたので、私達とは全く別の世界の方と想像していました。
    80才という年齢を感じさせないほど颯爽と現れた垣見さん、席に着くや否やすぐに笑顔で皆に語りかけてくれました。ネパールを支援することになったきっかけから始まり、具体的な活動内容に移り、最後にはこの地での活動を通じたさ心境の変化を詳しく話してくださりまさした。「幸せとは何か」という誰もが興味を持ち、しかし難しいテーマについても、ご自身の経験をもとにわかりやすく説明してくださりました。「人の幸せが自分の幸せ」と言い切る垣見さんのお言葉はご自身の経験に基づいているので説得力がありました。私たちの心に深く突き刺さるお話ばかりで、とても参考になりました。垣見さんのように人に幸せを与えることのできる人になるために、まずはしっかりと勉強しいろいろな経験をしなければと強く感じました。



    その後ホームステイのため、マイダン村に移動しました。想像を絶する道のり。激しく揺れるジープ、車の荷台に乗ってこようとする子供、車のタイヤの1メートル先は崖。そして荷物とともにぎゅうぎゅうに詰められた私たち。しかし、窓の外に車の荷台に乗せられて移動する多くの人々を見たときに、ネパールの人がどれほど厳しい現実の中で支え合って生きているのか肌で感じることができました。

    2時間半かけて目的地のマイダン村に到着すると、目の前に広がっていたのはまるでタイムマシーンで1000年前に戻ったような光景です。ヤギや鶏や犬や猫が村を自由に歩き回り、土壁の家、さらには、多くの家庭が一つの公衆水道を共有しています。数時間前までのネパールの町の光景とはかけ離れたものでした。
村長さんと村唯一の学校の校長先生の歓迎を受けた後にネパールの日本メンバーのペアでホームステイの家に案内されました。どの家庭も、4畳ほどのスペースには藁の2台のベットとそこにカーペットを敷いたものだけ。しかし、衝撃を受けたのは私たちだけではありません。ネパール人学生もこれほど辺境の、整備されていない村は初めてと開いた口が塞がらない状態でした。
    ネパール人学生と日本人学生によるfood exchange (食べ物交流)では、それぞれが料理を振る舞ったり、相手国の料理を一緒に作ったりしました。ネパールの人々は スジコハルワ というネパールの粒状のデザートを作ってくれました。スージーという小麦のようなもの、ギーというミルクからできた油、砂糖と水から出来ているもので、味はきな粉のような味でとても美味しかったです。私たち日本人学生は餅とお好み焼きを振る舞いました。ネパールメンバーの口にあったらしく、すぐにお皿は空っぽになってしまいました。

    そして、ついにホームステイ先での生活。夜8時には村が静まり返ってしまいました。普段日付が変わる頃まで起きている私たちは、古代日本のような家でネットの繋がらない長い夜をどう過ごすのか戸惑いました。ネパールメンバーといろいろと語らいあおうとしましたが、気づけば寝てしまっていました。またしても衝撃的な1日でした。

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